こんにちは、なおです。
子どもが小さい時、本当にしんどい時期がありました。
実家も遠く、昼間は子どもとふたりきりの、いわゆるワンオペ育児でした。
散らかった部屋、できてない晩ごはん、髪もボサボサ、着替えもままならない。
何もできていないのに1日が過ぎていく。
色々やってるはずなのに、何もできていない現実。
泣き止まない赤ちゃん。
なんで泣くの!と赤ちゃんに言ってしまったこともあります。
そして、言った後で激しく落ち込み、「私は母親失格なのかも知れない」と自分を責める。
今なら、その時の自分に何が必要だったのかわかる気がします。
あの時の私に伝えたいことを、あの時の私のような人の力になればいいと思ってまとめてみます。
もくじ
足りないのは愛情じゃない!
子どもが生まれて、イメージしていた育児と現実があまりにもかけ離れていることに愕然としました。
え?何?このハードワーク。
心休まる時がないんですけど。
お風呂もごはんも、ゆっくりできる時がない。
段々心の余裕がなくなって、抱っこするときも無表情。
沿い乳をしながら、スマホでネットサーフィンをしているときが唯一の安らぎの時間。
おかしいな。こんなはずじゃなかった。
子どもはかわいいのに。
大事にしたいのに。
え?私、母親に向いてない??
こんなんで大丈夫?
この子がこんなに泣くのは、愛情が足りていないから?
いえいえ、違う。違いますよ。
足りないのは愛情ではないのです。
[kokoku1]
足りないものはこれ!
①子どもに関する知識と経験
私は、大きくなってから小さい子どもと接する機会がほとんどありませんでした。
大人になって友だちの子どもを抱っこすることはありましたが、せいぜいほんの数分のことです。
赤ちゃんのいる生活がどんなものか、ほとんど知ることなく過ごしてきたので、自分の中で作り出した幻想を持って、実際の子育てに飛び込んでしまったのです。
育児書なども読んでいましたが、自分の感覚として掴めてはいなかった。
お見合い写真でいきなり結婚生活を初めてしまったようなもんです。
そりゃ、てんやわんやになりますよ。
身近に赤ちゃんがいる環境で生きていたら、もう少し自然に受け入れることかできたんじゃないかなぁ。
でも、赤ちゃんが生まれてからそのことに気付いても、今からはどうにもなりませんし、それはあなたのせいではありません。
ここまできたら実体験で、知識と経験を積んでいくことです。
大事なことなので、もう一度言います。
あなたには、子どもに関する知識と経験がありません。
でもそれは、あなたのせいではありません。
これから、ひとつひとつ乗り越えていきましょう。
これは、きっと日本社会の課題でもあるかな、と思っています。
②子育てのノウハウ
知識と経験と被るところでもありますが、
こういうときはこうするといい、こういう便利なものがある、といったようなこと。
これは実際に困らないと、わからないことも多いです。
初めて育児の旅に出たあなたの経験値はもちろんゼロです。
スライムを倒すレベルから積み上げている最中です。
愛情があっても、やる気があっても、いきなりボスを倒せるレベルの神対応はできません。
もうね、便利なもの、助かるものはじゃんじゃん使っていきましょう。
困ったことは経験者にじゃんじゃん聞いていきましょう。
紙オムツでも、ミルクでも、電動のスイングベッドでも。
その子に合うかどうかは試してみないとわかりませんが、まだ試せることがあるというのは希望です。
武器を手に入れるつもりで、とりあえず情報をかき集めましょう。
でもね、ひとつだけルールがあります。
あなたや赤ちゃんが、無理をしなくてすむ情報を探してください。
大変そうなことはしなくていい。
自分が聞いて、負担になったり、気が重くなることは、アドバイスじゃなくて「呪い」なので、じゃんじゃん聞き逃してください。
少しでも楽になれる情報を得ることが大切です。
子育て中は、情報が入り乱れて訳がわからなくなることも多いです。
大事なことはたったひとつ。
あなた自身が楽になる子育てのノウハウを探すこと、です。
③その子自身の個性を理解すること
赤ちゃんが産まれて、初めてお互いがお互いを知ることになります。
赤ちゃんといえども、ひとりの人間。
しっかりと個性を持って産まれてきます。
だから、自分のお腹で育てたからと言って、全てを最初から理解することはできません。
その人の趣味嗜好を、感じとるには時間も必要です。
あせらずゆっくり、お互いの絆を深めていきましょう。
[kokoku2]
④誰かの手助け
乳児の期間はなかなか外に出ることもできないので、ひとりで赤ちゃんのお世話をするになってしまうことが多いかも知れません。
ひとりって、本当に大変です。
産むのは母親しかできませんが、産まれた後の赤ちゃんのお世話は他の人でもできます。
あなたひとりが背負ってしまわなくていい。
借りられる手は借りましょう。
頼れるところには頼りましょう。
わたしは二人目を産んだとき、市のサービスを利用して産後ヘルパーさんに来てもらいました。
晩ごはんの買い物や下ごしらえなど、主に家事をしてもらったのですが、何より自分以外の大人がいてくれるということが、とても心強かったです。
今までの子育て支援は、本人がその場所に行かなくてはサービスを受けられないものが多かったのですが、今、少しずつ訪問型の支援が増えてきているようです。
産後ドゥーラのような産前産後の支援活動も今後どんどん広まっていくことを期待しています。
ここでの大事なポイントは、②のところと共通しますが、あなたの助けになる人を頼りましょう。
必要なのは、赤ちゃんへのケアではなくて、あなたへのケアです。
あなたが、会うと疲れたり気を遣う人とは、なるべく会わなくていい。
いや、むしろそんな人からは全力で逃げてください。
産後は特に、ホルモンバランスも生活リズムも何もかも狂いまくっています。
信頼できる人か、サポートのプロに頼っていきましょう。
⑤休憩時間
育児期間中に足りなくなるもの。
それは睡眠時間。
赤ちゃんにもよりますが、私の場合は2才差で下の子が産まれたこともあって、丸3年くらい一晩ぐっすり眠れたことがありませんでした。
七夕の短冊に「一晩眠れますように」って書いたくらい。
ただでさえ、初めてのことばかりで大変なのに、睡眠で体力を回復することもままならない。
疲れが溜まると、ろくなことを考えません。
マイナス思考にもなります。
だから、なるべく休憩をとるように誰かに時間を作ってもらいましょう。
⑥自分の時間
パパ向けの育児セミナーの中で、育児中のイライラを体感してみる方法が紹介されていました。
それは、簡単な計算問題を解いてもらっている間、誰かがずっと話しかける、というもの。
超イライラするそうです。笑
どうしてイライラするのか。
それは、計算問題を解くことで得られるはずの達成感を得られないから。
達成感って、大きなイメージですが、日々の細かいところで感じているそうです。
育児中はとにかく自分のペースで動くことができません。
部屋を片付けるのも、ごはんを食べるのも、赤ちゃんからの呼び出しがあれば、中断して駆けつけます。
これって積もり積もってかなりのストレスになります。
なので、意識して達成感を得られる時間を作りましょう。
周りの人に協力してもらって、作るようにしましょう。
罪悪感を感じることはないですよ。
それは、あなたに必要なものです。
大事なのはあなたが笑顔でいることです。
いかがでしたか?
育児をしていて、母親は子どものために全てを捧げなければならない、それが当たり前、という圧力をすごく感じています。
私自身もそう思っていました。
でも、それって変です。
子どもを産むのは、母親しかできないかも知れませんが、他のお世話は他の人でも十分できます。
10000歩譲って、子どものお世話を主に母親がするとするなら、その母親のケアやフォローを他の人がするのが当たり前になればいいのに、と思っています。
もっとみんなで育児を楽しめたら、きっと、みんながハッピーで素敵な世の中になります。
ひとりでがんばらなくてもいいんだよ。
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