こんにちは、なおです。
私は月に一度、小学校で絵本の読み聞かせをしています。
12月の読み聞かせは4年生担当になりました。
もくじ
高学年向けのクリスマスの本選びって難しい
12月と言えば、クリスマス!
クリスマスの絵本は華やかで、夢もあって、素敵なものがいっぱいあります。
わくわく、何にしよう♪と考え始めたのですが。
いや、待って。
4年生、非常に微妙なお年頃です。
娘(4年生)も友だちから、サンタさんに関する重要情報を仕入れてきた様子。
うーん、一筋縄ではいかないぞ。
ここはいっそ、クリスマスから逃げるか。。
などと、考えていたら、他学年の絵本がどんどん決まっていきます。
なんと、5年生も、6年生までもがクリスマスで勝負している!(なんの勝負よ。笑)
ここは退くわけにはいかない!
4年生もクリスマスだ!
4年生に選んだクリスマス絵本は『急行「北極号」』
ということで見つけた絵本。
ものすごく、素敵な絵本がありました。
特急「北極号」作:クリス・ヴァン・オールズバーグ
訳は村上春樹さんです。
この絵本、空気感がすごくいいんです。
ひんやりと、静かで、でもあたたかい。
最初のページから、サンタクロースの存在を危ういものにしています。
そして、最後2ページで、深く心にしみる展開となります。
読みたい!でも大人数への読み聞かせには向いていないかも?
正直、読み聞かせには不向きかもしれないと思いました。
文章量が多くて、家で測ると約13分。
それに加えて、村上春樹さんの春樹節とも言える、淡々とした文章。
飽きてしまうかなー。
どーん!とした盛り上がりもないし。
終わった後、しーんとしちゃうかな。
でも、どうしても、この本を読みたい!
悩んだ結果、「この本を読みたい!」という自分の気持ちを信じて、チャレンジすることにしました。[kokoku1]
急行「北極号」を4年生に読み聞かせた結果
読み始めると静まり返る教室。
いつもはユーモラスな絵本を選ぶことが多い私。
この静けさに逃げ出したくなりながらも、淡々と、力強く春樹節を読み進めます。
所々、大筋に影響がないところは飛ばしながら読みました。(村上さんすみません!)
読んでいくうちに子どもたちが、物語の中に引き込まれていく感じがしました。
物語は静かに終わります。
急行「北極号」、子どもたちの反応はこんな感じ
終わった後の子どもたちの感想はというと。。。(ネタバレあり)
- 列車が来たのがびっくりした
- 北極点に行ってみたいと思った
- こびとがたくさんいてすごいと思った
- 鈴の音が大人に聞こえないのがびっくりした
本当は、終わった後の感想はいらない!と思っている派なのです。
それぞれの中で、何かが残っていてくれたらうれしいなーと。
それをわざわざ言わなくてもいいんじゃない?と思っているのですが、今回は、ねぇねぇ、どうなの?どうだった??と片っ端から聞きたい気分でした。笑
しっかり伝わったかな、面白かったかな、と。
結果は私が思っていた以上にしっかり伝わっていました。
次からは、もっと自信を持って読める!
急行「北極号」を読んだ側の感想、読み聞かせのポイント
- 何度か家で練習して、自信を持って挑むべし
- 文字のある場所がページによって右側、左側と移動するので、自分で読みやすいように対策を考えておくべし
- 村上節を淡々と読むのは、なんだか気持ちよかった
- 子どもたちが真剣に聞き入ってくれてうれしかった
まとめ
いかがでしたか?
今回は読み聞かせレポートになりましたが、家でゆっくり読むのには、本当に素敵なお話です。
子どもに「サンタさんってホントにいるの?」と聞かれたら、一緒に読みたい絵本です。