こんにちは。ナオです。
私の息子はサッカースクールでサッカーを習っています。
スクールはチームとしての活動はありません。
試合もイベント的に企画されるものに希望者が参加する形なので、いわゆる公式戦に参加することができません。
なので、小学生になったらスポーツ少年団などのチームに入ることになるのかなぁ、と思っていました。
スポーツ少年団。
どんな感じなんだろうと、他の保護者の方から話を聞いたり、スクールのイベントなどで対戦するときに様子を伺っていました。
話を聞けば聞くほど、様子を見ればみるほど、スポーツ少年団のコーチや保護者のサッカーに対する取り組み方がなんかヘン!と思いました。
もくじ
多くの小学生サッカーチームのここがヘン!
とにかく怖い
誰かがミスをするとベンチから罵声が飛びます。
「何しとんじゃー」
「違うやろ!」
…怖すぎます。泣
具体的な指示がないので、子どもたちはどうしたらいいのかもわからず、萎縮していきます。
誉める声より、否定する声がよく聞こえる気がしました。
保護者から、ああしろこうしろと指示の声が聞こえる
いろんな人がいろんなことを言うので、子どもたちは混乱します。
息子も自分に言われたのかと、プレーを止めてしまったこともあります。
保護者って応援する立場じゃないの?
勝つことが最優先されている
私が話を聞いたチームは、低学年からレギュラーと補欠がなんとなく決まっているそうです。
実戦を経験する機会に差があるということは、成長のチャンスをなかなか与えられない子もいるということです。
子どもの成長や仲間意識を育てることより、勝つことを優先している印象を受けました。
同じチームの子ども同士でもミスを責める声がある
私の息子がスポーツ少年団の練習に体験参加させてもらった時のことです。
息子はそのミニゲームの途中で、明らかに元気をなくして、シュートを打つことをやめてしまいました。
後で話を聞くと、何本かシュートを外した息子は、同じチームの子から責められたそうです。
そこは「ドンマイ!」じゃないの?
これらは全て、小学校低学年でのことです。
そんな小さいときから、ミスが許されず結果を求められるのか、とショックでした。
[kokoku2]そういえば…私自身の体験
私自身も小学校3年生の時に、ミニバスケットのスポーツ少年団に入っていました。
その時のコーチもものすごく怖くて、試合に出てもとにかく他の人にパスを早く回さなきゃ!と、とにかくすぐパスを出していました。
逆にそれが良かったようで、上級生の試合に出してもらったりもしましたが、結局すぐにやめてしまいました。
私に残った気持ちは、しんどい·怖い、このふたつです。
せっかく好きで始めたスポーツを、そんな気持ちで終わらせるのは残念ですよね。
ふくらんでいくモヤモヤ
スポーツって、子どもの時からこんなに厳しくストイックにしなければならないものなのか。
失敗が許されないものなのか。
勝敗が最重要視されなければならないものなのか。
コーチや保護者が、声を張り上げて煽り立てたり、ミスを責めたりするのが子どもたちのためなのか。
家族の時間を削って、休まず練習に行かなければならないものなのか。
それとも。
私のスポーツに対する考え方が甘かったのか。
とにかくモヤモヤしていました。
この本に出会った
そんなモヤモヤの中で出会った本が、池上正さんが書いた「サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法」です。
池上正さんのプロフィール(Wikipediaより)
大阪府の出身。大阪体育大学卒業後からサッカー指導者となり、大阪YMCAでキッズ部門の指導を担当した。2002年、ジェフユナイテッド市原(現:ジェフユナイテッド市原・千葉)の育成・普及部コーチに就任、その後もアカデミー育成コーチを務めた。
2011年1月に千葉のコーチを退任。その後、自ら「特定非営利活動法人I.K.O.市原アカデミー」を立ち上げた。また、同年はVONDS市原の監督も務めた。
2012年2月、京都サンガF.C.のホームタウンアカデミーダイレクターに就任。2015年から京都の普及育成部の部長に就任した。2016年をもって契約満了により京都の普及部部長を退任した。
この本は私の疑問に全て答えてくれています。
それだけではなく、この本の中の「サッカー」を他のスポーツやピアノなどの習い事や片付けなどの生活習慣に置き換えて読んでも面白いし、為になる内容でした。
どういうスタンスで、子どもと関わればいいのかということがよくわかります。
スポーツって、勝ち負けがあるし、見ていておもしろいです。
その上、自分の子どもが活躍する姿を見ると、保護者はものすごく嬉しいし興奮します。
チームを率いる指導者の方もそうでしょう。
だから、なおさら一歩引いたところで見守るように意識するってことが大事なんだと思います。
この本に書かれている内容が、子どもの育成に関わる全ての指導者や保護者に浸透して欲しい!
そうすれば、子どもたちは自分の人生を自分で切り開いて行けるんじゃないかと思いました。
子どもがサッカーをやっている人も、そうでない人にもおすすめの1冊です。